「総連本部ビル落札」やっぱり出てきた『朝青龍』!モンゴルの会社社長とは親戚

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   朝鮮総連中央本部の土地・建物(千代田区)の競売で50億1000万円で落札したモンゴルの企業「アヴァール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」のチュワメート社長がきのう24日(2013年10月)、ウランバートルで記者会見を行い、「純粋にビジネスだ」と説明した。

首相補佐官の元小結・旭鷲山「モンゴルで買収資金の50億円出せる人少ない」

   カッターシャツにジーパン、赤いチョッキというラフな格好で現れたチュワメート社長は、「設立9か月の新しい会社です。ビジネスとして利益が上がると見込んで競売に参加した。半年前に入札の情報を得た」と話した。50億円という巨額の資金については、「外国の投資家からの融資だ。詳しいことは落札が正式に決まったあと報告します」と語った。また、「日本、北朝鮮、モンゴル、どの政府とも政治団体とも関係ありません。純粋なビジネスです」という。

   アヴァール社の実態はいぜんナゾだ。今年1月に設立され、ウランバートル市内のアパート一室に登記されているが、税務当局に提出された報告書では活 動実態がない。住所のアパートに住む人は「アヴァール社は知らない。ここに8年住んでる」と語っている。

   モンゴルの国会議員で、首相補佐官をつとめるダバー・バトバヤル氏(元小結・旭鷲山)は、落札が伝えられたあと、「(社長とは)パー ティーか何かで会ってるが親しくはない。電話しても出ない。50億円出す人間、いまモンゴルでは少ない」と言っている。

   東京地裁は22日にアヴァール社の落札の決定を延期している。詳細は不明だが、会社の実態をさらに調査しているとみられる。この競売では、いったん北朝鮮と関係の深い九州の寺が落札したが、金を納入できずに取り消しになっている。モンゴルは北朝鮮を支援し続けている数少ない国のひとつだ。ここから政府間で朝鮮総連本部落札をめぐってなんらかの工作があるのではないかという疑惑もある。

「元横綱は義理の弟の兄弟で、アドバイスをもらったりはします」

   これに関して、きのうの会見で意外な人の名前が出てきた。元横綱の朝青龍だ。チュワメート社長は「親戚です。義理の弟の兄弟だから。朝青龍は直接入札に関わっていないが、アドバイスをもらったりはします」と明らかにした。朝青龍は2010年4月に北朝鮮を訪れ、「チャンスがあればモンゴルと北朝鮮とのビジネスに参加したい」といっていた。

   「コリア・レポート」の辺真一編集長は「北朝鮮、朝青龍、朝鮮総連というパイプはできている」とみる。総連ビルについて、「朝鮮総連がどういうものか最低限の知識がないと手を出せる代物じゃありません。もしかすると、朝青龍の会社が何らかの形で介入しているのかも」という。

   司会の井上貴博アナ「活動実体がないのに落札したわけですよね」

   与良正男(毎日新聞論説委員)「それだけのお金があるかどうかもわからない。これからファンドとして投資を求めていくというようにも聞こえるし、だから裁判所も再調査するんでしょう。(北朝鮮に)関連があるのかどうかもサッパリわかりません。ホントにお金が集まるかどうか」

   とにかくけったいな話である。辺さんじゃないが、「うかつに手を出せない代物」だけに、登場人物も十分にけったいだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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