大阪の名門、阪急阪神ホテルズのレストランの食材偽装問題できのう24日(2013年10月)、出崎弘社長ら幹部が会見した。「信頼を裏切ることになり、お詫びもうしあげます」と頭は下げたが、メニューと食材が異なっていたことについては、「偽装」ではなく、あくまで「誤表記」だと突っぱねた。
8つのホテルや系列のレストランで、49品目がメニューの表記と異なる「安い」食材だった7年間にわたって、7万8000人に提供していた。
「会社は察知できなかった」と辞任否定
出崎社長は「意図を持って、誤った表記をして利益を得ようとした事実はございません」「商品名だった」「仕入れが変わった時にメニューをそのままにした」「知識不足だった」「会社が察知できなかった」などと言い続けた。
しかし、どう言い逃れようと、「トビウオの卵をレッドキャビア」「バナメイエビを芝エビ」「普通のネギを九条ネギ」「市販のオレンジジュー スをフレッシュ」「冷凍を鮮魚」「牛脂注入肉を霜降り肉」としていた。安いものを高級食材だといっていたのは間違いない。客はメニューを信じてお金を払ってきたのだから、これは詐欺である。
司会の井上貴博アナ「どうも腑に落ちないですよね」
吉川美代子(TBS解説委員)「偽装としかいえないと思うけど…」
広辞苑を見ていた与良正男(毎日新聞論説委員)が「偽装=他のものとよく似た色や形にして、人目を欺くことと書いてあります。手捏ねハンバーグはちょっとしんどいような気がする」という。
系列の「リッツ・カールトン大阪」でもジュース偽装
吉川「食材の値段が違うのに、料金を高くとってたということですよね」
パトリック・ハーラン(お笑い芸人「パックン」)「納入業者がどうとかいうが、それを見抜くのが一流ホテルでしょうに」
吉川「名前を信用してるんだから」
与良「言葉の問題じゃなくて、法律、条例に違反しているかどうかになる。ここだけじゃなくて、こうした慣習が横行しているとなれば偽装ですよね」
消費者庁は「景品表示法の不当表示にあたる可能性がある」として調査をするが、けさ25日(2013年10月)の産経新聞は、同じ阪急阪神系列のリッツ・カールトン大阪でも「バックジュースをフレッシュ」など3つの「偽装」があったと報じている。
出崎社長はこの問題で役員報酬を減額すると発表したが、辞任は否定した。また、きのう朝の時点で、客3480人に1022万円を返金したという。平均で3000円弱か。会社関係が返せといい出さないかぎり、たいしたことにならないのかな?