消える会社筆頭「東京電力」…以下、「グリー」「ヤマダ電機」「ワタミ」「マツモトキヨシ」
『週刊現代』が毎度毎度の会社の寿命企画「長生きする会社 すぐ消える会社」をやっている。経済のプロに日本を代表する30社の将来性を診断してもらったとある。こういう記事を読むとき、ランクの上の会社を見るより、低い会社から見てしまうのは私だけだろうか。
長寿力100点満点で採点してある。一番低いのは東京電力の27点。これは説明の必要はないだろう。お次は30点のソーシャルゲーム大手の「グリー」である。10月2日に業績悪化で200人の希望退職を募ると発表したから致し方なかろう。次は「ヤマダ電機」の32点。一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、栄枯盛衰は世の習いか。外食産業の「ワタミ」は38点で「マツモトキヨシHD」が40点。
上位は「三菱商事」が85点、「トヨタ自動車」が83点で双璧。同じ三菱グループの「三菱地所」が80点で第3位である。三菱商事の評価欄に「総合商社は日本にしかない業態で海外にライバルはいない」というのがあるが、どうしてそれが高評価につながるのか頷けない。日本特有の総合商社は、企業が内部にそうした機能を持ち始めているから生き残れない、商社冬の時代といわれたのはそう遠い昔ではない。
50年後まで生き残ることができる可能性を評価したそうだが、自動車産業も商社も、50年後には消えないまでも衰退している確率が高いと、私などは考えるのだが、いかがだろう。