「三鷹ストーカー殺人」警察も被害者も家族も気づけなかった「最も深刻なレベルの危険性」

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   ストーカーによる凶悪事件が起こるたびにマスコミで「なぜ危険は見過ごされたのか」が問題になるが、「クローズアップ現代」は東京・三鷹で女子高生が元交際相手に刺殺された事件について「検証」した。それはもちろん主として警察についてである。

迫っていた最悪事態!「俺は死ぬ」「写真をばらまく」と脅し上京

   800件のストーカーケースを分析しているというストーカー被害相談NPO理事長の小早川明子さんは、危険は明白だったと見る。容疑者が「俺は死ぬぞ」「もう1度つきあわないと写真をばらまく」などと言っていたことや、京都在住の容疑者が東京の女子生徒の自宅周辺に2度も現れたことは、「最も深刻なレベルの危険性」を示していたとする。

   NHK記者は被害実態の把握が十分でなかった可能性を指摘した。被害者が警察署に相談に訪れた際、両親が同席する形で聞き取りが行われていた。被害者には両親がいると言いにくいことがあったかもしれず、そのため被害実態を十分伝えられず、切迫性が見逃されたかもしれないというのである。

   こうした指摘は誠にもっともに思える半面、過去のいくつかのストーカー事件で見られたような、直接、事件につながったと思える警察の具体的な過失や怠慢が明らかになったとも言いがたいようである。

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