アメリカ・カリフォルニア州の海岸で、今月(2013年10月)にはいってわずか5日の間にリュウグウノツカイという大変珍しい巨大深海魚が相次いで打ち上げられ、話題になっている。アナウンサーの小松靖が体長5.5メートルの実物大の写真をスタジオに持ち込んだが、タテにすると天井までに届きそうなほどだ。天変地異の前触れという説もあるが、食べてみると意外においしいらしい。
専門家「標本数少ないので生態はほとんどわかっていません」
最初に見つかったのは13日(2013年10月)のことで、約900メートルの深海に生息するため、1匹でも極めてまれなのに、18日にも同じカリフォルニア州で2匹目の死骸が発見され大きな騒ぎになった。
アクアワールド茨城県大洗水族館の小藤一弥さんはパソコンの画像を見ながら、「これは大きいですね。うち(の水族館)にもいますけども」という。しかし、「標本の数が少ないから、生態はほとんどわかっていないですね。生きた状態で見つかることはめったにありません」
貴重な映像があった。番組が流したのは、海きらら・九十九島水族館の提供による水中を泳ぐリュウグウノツカイの姿だ。長崎県の海で定置網にかかったものだが、水槽に入れたところ約30分で死んでしまったため、生態はほとんど謎のままという。
さかなクン「私、食べたことあります。地鶏のお肉のような感じ」
このリュウグウノツカイを食べたことがある人がいた。東京海洋大学客員准教授のさかなクンで、「私、1 度だけいただきました。お鍋料理でいただきました。すこぶるギョギョうま!」だったそうで、その味は「上品ながら、さっぱりとしたおいしさの中に脂ものって、思いのほかおいしい! たとえて言うならば、地鶏のお肉に似ているような」と説明する。
司会の羽鳥慎一「天変地異の前触れなんて言われますが、食べられんですね。見た目だと、おいしそうに見えませんが」
小松「さかなクンは千葉の館山の漁師の知り合いの方に鍋をごちそうしてもらったそうです」
この死骸を調査しているアメリカ海洋大気庁の生物科学者ラス・ベッター氏は「諸説あるが、地震の前兆などは科学的根拠はない」と断定。今回打ち上げられたのは「泳ぐ力が弱いので水流に抵抗できず、深海に戻ることができなくなったのでは」といっている。