進路予想難しい「台風27号」大陸寒気や前線、28号に翻弄されフラフラ北上

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   大型の台風27号が沖縄に接近している。きのう23日(2013年10月)夕方には南大東島で最大瞬間風速31.2メートルを記録した。この週末に本州南岸に接近するとみられ、台風26号で土砂災害を受けた伊豆大島では、高齢者の島外避難も行われた。

   しかし、この台風、いまひとつ読み切れないものがあるという。

速度遅く長時間続く大雨や強風

   気象予報士の森朗は「台風28号はいまが最盛期。27号は衰えている」という。28号は本州のはるか東方を北上するので直接の影響は少ないが、 27号は先行する雨域が九州から山陰、北陸、東北へと大きく広がっている一方で、台風に近い鹿児島では雲が薄かったりと微妙だ。

   27号は速度が遅いため、強風や雨が長く続く恐れがある。すでにきょう24日朝までの24時間に、九州、四国、中国地方で100ミリ超、大分では200ミリを超えているところもある。進路次第では、大島のように局地的な豪雨に見舞われるところが出るかもしれない。

   その進路だが、ちょうど屈曲点にあって、きょうの夕方までに進路が北西から北東に変わる。そこから速度が上がると見られるのだが、大陸に寒気があり、四国あたりに前線ができている。日本の北にある高気圧からの吹き出しと、強い状態で北上する台風28号の動き次第で、前線が消えたり雨域がなくなったりもあり得るのだという。

連続台風で野菜・水産物大幅値上がり

   司会の井上貴博アナ「今回はとくに雨ですね」

   森「そうです」

   あす朝までに四国で300ミリ、九州、近畿で200ミリ、山陰で160ミリと予想され、さらにあさってにかけて四国・近畿で100~200ミリ振りそうだ。落雷や竜巻への警戒も必要という。

   伊豆大島では26号の反省からか、自力避難が難しい高齢者500人あまりに、島外へ避難の意思を確認して33人と付き添い計54人がきのう、東京都のチャーター船で都内の避難先へ移動した。避難者の女性は「60年前に大島に嫁に来て、こういう思いは初めて」と話す。

   大島ではこの日(24日)も、降り始めた雨の中で自衛隊の捜索活動は続き、新たに1人の遺体がみつかり、死者30人、不明が14人になった。

   また、相次ぐ台風の影響で野菜の値上がりが急ピッチで、平均で3割高~2倍になっている。入荷の減少で水産物にも影響が出ている。

文   ヤンヤン
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