<クロコーチ>(TBS系)
ちょっと太めの長瀬智也ぐいぐい引き込まれる悪徳刑事!政治家・実業家の弱み握ってカネむしり取り

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   今シーズン一番のおすすめでえーす。なんたって、長瀬くんのダークヒーローぶりがカッコいいったら。少し太って、中年男の魅力も出てきたぞ。きっと原作(リチャード・ウー/コウノコウジのコミック)のイメージに合わせて減量ならぬ増量をしたに違いない。あっぱれ、役者魂!

ワルだからあばける45年前「3億円事件」に潜む巨悪

   黒河内(長瀬智也)は政治家や実業家の弱みを握って金をせしめ、贅沢三昧の日常を送る悪徳デカだ。神奈川県警捜査二課の警部補である。

   このドラマが異色なのは、全体を貫く縦糸に「3億円事件」を据えていることだ。昭和43(1968)年、場所は東京の府中、白バイのニセ警官によって現金輸送車から3億円が盗まれた事件である。当時、金額の大きさと手口の鮮やかさから大いに世間を驚かせた。そして警察の大がかりな捜査によっても犯人が捕まらず、時効が成立してしまった。損失は保険によって補填され、だれも傷ついたり損をしたりしなかったことから、犯人を英雄視する空気まで漂ったような記憶がある。

   確かに大事件だが、45年も前のことを今さら、と最初は思った。しかし、長瀬くんに見とれ、意表を突くシビアな展開に引き込まれていくうちに「ン? 何だ、何だ?」と身を乗り出していた。どうやら、背後には長年にわたる巨悪が隠れていて、これから黒河内がそれを暴いていくらしい。

文   カモノ・ハシ
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