中国産を信州そば…偽装メニューやり放題「阪急阪神じゃなくて半信半疑ホテル」

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   阪急阪神ホテルズ(本社・大阪市)が東京や大阪で運営するホテルのレストランなどで、メニューに表示されたのとは異なる食材を使って客に提供していたことが分かった。第一ホテル東京シーフォートや六甲ホテルなど8ホテルに入っている店やホテル以外で運営している4レストランで、47品目ものメニューが7年間にわたって偽装されていた。

思わず本音「お客さまの目にとまるようなメニューにしたいと…」

   東京・品川にある第一ホテル東京シーフォートの1階レストランでは、「鮮魚のムニエル」を実際には冷凍の魚で出していた。大阪の阪急ホテルのレストランは「くらげのレッドキャビア(マスの卵)添え」では、1キロ1万6000円はするマスの卵ではなく3000円前後のトビウオの卵だった。宝塚ホテルのレストランでは絞りたて1400円の「フレッシュオレンジジュース」を、実際は1リットル入り1本500円程度の既製品のジュースを出していた。なかには、産地を信州そばと表示しながら中国など外国産のそば粉を使っていた。

   会社側は22日(2013年10月)の記者会見で、「偽装して何か騙そうみたいなそういう意図はなくて、うまく説明でいませんが…」と口ごもった。知識不足のうえ、調理担当、発注担当、仕入れ担当との情報伝達、連絡ミスだったという。ただ、奥村隆明・総務人事部長は「できるだけお客さまの目にとまるようなメニューにしたいという思いが強いあまり…」とつい本音をもらした。言葉を変えれば、意図的に騙したということになり、この点を記者に詰め寄られると、奥村部長は「偽装といえば、まあ偽装で…」

   食材偽装、産地偽装など何でもありで、多くが安い食材を高級食材と偽って表示していた。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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