行政が旗振るだけでは動かない住民
国谷はゲストの姥浦道生(東北大学准教授)に「なぜ、住民は自治体が提唱するコンパクトシティに違和感を覚えるのでしょう」と聞く。姥浦准教授は「コンパクトシティは人口減少という現実を目の前にすれば、論理的には合理性があります。でも、人が移り住むというのは簡単ではありません。それまでの近所付き合いなど人との付き合いもあり、経済的にも重い負担がかかります。行政が提唱したことだからと、簡単には移りにくいのが現状でしょう」
国谷は「身の丈にあった街、コンパクトシティを実現するためには、どこから手を付ければいいのでしょうか」
姥浦准教授「行政決定だからというのではなく、将来も自分たちが住む街の空間をどうしたいのか。土地の使い方はどうあるべきかなど、行政と住民が一緒になって考える必要があるでしょう。一つに集約するのではなく、街は街、郊外は郊外と多様なライフスタイルが交流できる街作りが大切です」という。
ナオジン