小学生の娘がいじめられていると勘違いした41歳の母親が、教諭を殴り地面に土下座までさせて逮捕された。事件があったのは滋賀県大津市の小学校で、母親から「娘がいじめられて帰ってきた。腹が立つ。身内がナイフを持って相手のところへ行くと言っている」と学校に電話があった。
驚いた担任と主任の教諭2人が市内の駐車場で母親と会ったところ、松葉杖をついていた母親からいきなり杖で殴られたうえ、土下座させられた。
威力業務妨害、傷害罪、強要罪
殴られたケガは全治10日間程度の軽いものだったが、収まらないのは2人の教諭の腹の中だ。実際にいじめはあったのか調べたところ、母親の娘は「いじめられていません」、相手の児童も「いじめていません」だった。
結局、母親はきのう21日(2013年10月)、度の過ぎた電話の内容で威力業務妨害容疑、殴ってケガを負わせたことによる傷害容疑、土下座で謝罪させたことによる強要容疑で逮捕された。
事件を伝えた笠井信輔アナは「これで逮捕となると、モンスターペアレントが次々逮捕されるという話になりそうですけど、この母親はこれまでにも再三苦情の電話を学校に入れ、しかも今回はいじめの事実が浮上してこなかった。これは立件しようとなった可能性があります」と解説した。
大津ではいじめ自殺事件の後遺症がまだ尾を引いているのか、母親の行動は常軌を逸しているし、言われるまま土下座した教諭も不甲斐ない。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト