掠れる、出ない…声異常は命を落とす!肺炎死の8割「声帯トラブル」による誤嚥

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   突然、声が掠れた。年のせいか以前よりも声が低くなった気がする―こんな声の異常を感じた人も多いはず。司会の羽鳥慎一も「数年に1度だけど、僕もまったく声が出なくなるときがある」と話す。トラブルの原因は声帯の衰えで、そのまま放置すれば死に至るケースもあるという。「アカデミヨシズミ」コーナーで、石原良純(気象予報士・タレント)が調べてきた。

大声の出し過ぎ、飲酒、喫煙…

   さまざまな声トラブルを見てきた「東京ボイスクリニック」の楠山敏行院長はこう説明する。「肺から出る空気が喉仏にある2本の声帯の隙間を通る時に、声帯が高速振動して声のもとが作らます。作られた声のもとが口から出るとき、舌や唇の形が変形することによってさまざま音へと変換されます」

   石原「声帯は男性の方が長いそうです。だから、声の低い男性が多い。男性の声帯は1秒間に100回ほど振動し、女性の振動はおよそ200回といわれています」

   楠山院長は「声帯は粘膜に被われた筋肉ですが、声が掠れるなどの異常は加齢によって筋肉が萎縮するため起こります」と説明する。萎縮は大声の出し過ぎ、逆に日常会話が少なく声帯を使わない、飲酒、喫煙などによって起こる。加齢や大声の出し過ぎでは声帯にタコができ、アルコールや喫煙は声帯に炎症を起こす。そうなると、声帯がきちんと閉まらなくなって掠れたりするのだ。

加齢で声帯の筋肉が萎縮

   楠山院長「また、声帯は単に声を出す器官ではなく、食物や細菌が肺に入ることを防ぐ防御機能も備えています。食物などが誤って気管に入ったときむせかえるのは、2枚の声帯が反射的に閉じ、肺の中の圧力を高めて勢いよく空気を射出させることで誤嚥を防ぐためです。

   声帯が萎縮してきちんと閉じなくなると、その隙間から食物や細菌が肺に入り込みます。日本人の死因の第3位は肺炎ですが、そのうちの8割は誤嚥性肺炎です」

   青木理(ジャーナリスト)は「高齢の方はみんなでカラオケへというのも予防になりそうだね」と話す。でも、熱唱しすぎはかえってよくないということだよね。マイク独占禁止!

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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