伊豆大島など日本列島各地に大きな被害をもたらした台風26号を上回る、今年最強という台風27号が接近してきている。28号も発生した。「とくダネ!」の気象予報・天達武史によると、27号の特徴は強い風だという。最大瞬間風速70メートル級の暴風が吹き荒れている。このまま強風を維持して日本列島に接近するかどうかは分からないが、2003年9月に沖縄を襲った台風は宮古島で瞬間最大風速74.1メートルを記録し、電柱を軒並みなぎ倒していった。
日本列島に前線停滞で豪雨
27号のもう一つの特徴は豪雨だ。日本列島付近に前線が停滞しており、27号が接近する23日ごろから前線が刺激されて、西日本から北日本の広範囲に大雨をもたらす―と天達は予想している。
27号はどんな速度と進路で進んでくるのか。現在は時速10キロのゆっくりした速度で北北西に進んでいて、24日午前3時ころに沖縄の東海上を通過して25日午前3時ころに九州の南海上に達する予想だ。ここで北東に進路かえ、26号と似たコースをたどりながら、26日午前3時ころに紀伊半島に接近するとみられている。
一方、アメリカ海軍は26日午前3時に関東南部に上陸すると予想。ヨーロッパ中期予報センターはさらに早く、25日午前9時に東北地方に達しているとみている。天達は「バラツキがでているが、九州沖で東に向きを変えるあたりがその後の(速度や進路が決まる)ポイントになる」という。
台風28号も発生し北上中
キャスターの小倉智昭「土砂崩れに見舞われた大島では、1週間か10日で再び台風ですが、まだ地面はたっぷり水分を含んでいるわけでしょ」
天達は「水分が抜けるには10日はかかるといわれています。土砂災害に注意が必要ですね。さらに28号が21日朝、南海上に発生していています。警戒が必要です」
まだ行方不明者の捜索も終わっていない伊豆大島に毎週来られては、注意を呼びかける言葉しか出てこない。後は運を天に任すしかないか。