きのう20日(2013年10月)に横浜市で開かれた日本小児アレルギー学会で、高知大の研究グループがパンケーキやお好み焼き用のミックス粉の管理について、注意を呼びかけた。ダニが繁殖した粉でアレルギーを起こすためで、この20年いっこうに減らないのだという。
1グラムに1万匹!気づきにくい半透明のコナヒョウヒダニ
ダニは1ミリの3分の1から4分の1くらいの大きさで、半透明なので白い粉の中では判別できない。顕微鏡が必要だ。ダニが繁殖しているのを知らずに調理して食べるとアレルギーを起こす。アナフィラキシー・ショックといわれ、呼吸困難など急性の重度アレルギー症状が全身に出る。1993年から知られているが、発表した高知大医学部小児科は「20年経っても同様の症例の報告が跡を絶たない」という。
高知大の症例では、12歳の女児が賞味期限が半年過ぎたミックス粉で調理したチヂミを食べた。粉を調べると1グラム中に約1万匹がいた。「チヂミひとつだと数えられない数になる」という。また今年2月、常温保存のお好み焼き用のミックス粉で母子がなった。粉からは1グラムから4800匹のダニが見つかった。ダニはコナヒョウヒダニで、死骸やフンがアレルギーを引き起こす原因とされる。一般家庭にいるもので、要するに部屋の中にいるダニが管理の悪い粉の袋に入り込むということだ。
文
ヤンヤン