「週刊朝日」編集長セクハラ更迭「政治家並みに『身体検査』必要だ」はチトやりすぎ
『週刊朝日』に続いて、集英社の『週刊ヤングジャンプ』編集長(46)が強盗容疑で逮捕されるという事件が起きた。タクシー運転手に暴行して料金を踏み倒したとして警視庁に強盗容疑で逮捕されたのだ。本人は「タクシーに乗ったが、金は払った」といっているそうである。
払わなかったのはたった710円。泥酔していて運転手に暴行したようだが、警察沙汰になる前に何とかならなかったのだろうか。私も若い頃に運転手のいい方に腹が立って揉めたことがあるが、料金は払ったからそれ以上にはならなかった。710円で集英社を棒に振るかもしれないとすれば、高いタクシー代になったものである。
セクハラで更迭された前編集長に替わった長友佐波子(ながとも さはこ)「週刊朝日」新編集長が、今週号の新任挨拶でこう書いている。「前編集長は重大な就業規則違反があり、8日付で懲戒解雇処分となりました。昨年、小誌は橋下大阪市長の差別記事を掲載した反省から『家庭で安心して読めるニュース週刊誌』を目指してスタートしたばかりでした。1年にも満たない時期での不祥事に読者の皆様の期待と信頼を再度裏切ることになりました。深くお詫びします。(中略)
たいへん厳しい状況ではありますが、1922年発刊、92年目を迎えた週刊朝日が社会から信頼される雑誌となるために、編集部一同、初心に帰って努力していきたいと思います」
せめて創刊100周年まではがんばってほしいものだが、このセクハラ騒動、出版界では大きな話題になっている。産経新聞の[週刊誌ウォッチング]で花田紀凱「Will」編集長は、「政治家のみならず、今後朝日では編集長の『身体検査』も必要だ」と書いている。花田さんは親しい先輩なので異を唱える気持ちはないのだが、チトこの言葉にはひっかかる。たしかに今回のセクハラは酷すぎるとは思う。週刊朝日の編集長になる人間には事前の「身体検査」が必要なのかもしれないが、私の知る限り、新聞界は知らないが、出版界は女性問題には寛容な職場である。