酒を飲み過ぎて記憶を失うことはそう珍しいことではない。ただ、サッカー元日本代表の前園真聖(39)は度が過ぎた。おととい13日(2013年10月)の朝方、タクシーの料金を払わないばかりか、注意した運転手の頬を殴ったうえ太ももを蹴り飛ばしたとして暴行の疑いで現行犯逮捕された。運転手とは示談が成立し、きのう14日に処分保留のまま釈放されたが、高い代償となった。
タクシー会社コメント「お酒と上手なお付き合いされてますますご活躍を」
前園はもともとそれほど酒が好きではなく、強い方でもなかったが、午前1時ごろから東京・六本木で開いた友人の誕生会でシャンパン1杯と焼酎4、5杯飲んだ。その後、新宿の店に移り、そこでも焼酎を数杯飲んだ。店を出たのはすでに夜が明けた午前8時半ごろで、そこからタクシーに乗った。前園は覚えていないといっているが、最近のタクシーはカメラが付いており、一部始終が写っている。乗車してすぐ寝てしまったが、気分が悪そうだったので途中で運転手が嘔吐に備えビニール袋を用意している。それには、「ありがとうございます」と礼をいっているのだが、金を払わずタクシーを降りて、呼び止められ暴行に及んだ。
きのう釈放後の会見には伸ばしていたヒゲを剃り落とし黒のスーツ姿で現れ、「たくさんの方々にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と神妙に謝罪し、反省の弁を述べ、今後は「酒を断つ」とまで言った。メディアへの活動も当面自粛するという。
運転手の所属するタクシー会社から前園に次のようなコメントが寄せられた。「今回のことを教訓に、今後はお酒とは上手なお付き合いをされて、ますますご活躍されることを願っています」