「臨時国会」重要テーマ山積なのに短すぎる会期…ねじれ解消で力任せに運営?

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   臨時国会がきょう15日(2013年10月)から始まった。安倍首相は「成長戦略実行国会」と位置づけ、アベノミクスの仕上げを目指すほか、安全保障関係の整備ももくろむが、福島原発の汚染水問題やTPPの聖域問題など難問も山積だ。12月6日までの53日間では足りないとみられているが、衆参ねじれ解消で力任せに押し切られたのではかなわない。

消費税増税、福島原発汚染水、TPP、日本版NCS、秘密保護法…

   与良正男(毎日新聞論説委員)は「それにしても長~い、子どもに説明できないくらい長い夏休みだった」という。彼は参院選挙後から「夏休みなんかとってるときか」と主張していた。その通りだ。

   安倍政権が目指すのは、企業に設備投資などを促す業競争力強化法案など「成長戦略」関連と日本版NSC(国家安全保障会議)設置や特定秘密保護法案などだ。タカ派の安倍首相はとくに後者に力が入る。野党が攻めたいのは汚染水とTPP。アベノミクスの実効性論争もある。端的には「それで給料があがるのか」ということだ。

   与良「汚染水問題は深刻で、首相が言うような『コントロール』どころじゃない。これを2か月も放っておいた。自民党の一部には対策のための組織の問題をいう声まで出ています。東電に任せておけるのかというわけです」

   作業員の疲労と被ばく、人が確保できるのか。指揮の問題もある。「東電の人が現場にいきたがらない」現状をどうするか。

   TPPで聖域を削るという話では、与良は「関係者は始めからわかっていたことで、余計割り切れない」という。消費税引き上げを表明したあとの初の国会ということで、杉尾秀哉(TBS解説委員室長)は「法人の復興増税の前倒し廃止も論議になる」

   与良「成長戦略というが、内容に新しいものはない」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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