イオン「中国米偽装おにぎり」なぜ見抜けなかった?業者任せの検査・産地証明でいいのか

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中平まみ新作「ポランスキーも小男(チビ)だけど」猪瀬都知事の「生態」面白い

   NECが傘下の「Biglobe」を売却する方針を固めたという。「Biglobe」は業界4位で約300万人の会員を持ち、2013年3月期の売上高は841億円。売却額は数百億円になると10月10日に『asahi.com』が報じている。

   私が講談社でインターネット・マガジン『Web現代』を始めたのは1999年の10月だった。動画環境も整わないのに沖縄からのライブ中継、動画ニュースなど動画中心のコンテンツを流したが、技術的なことを含めてサポートしてくれたのが「Biglobe」であった。その当時は「nifty」と競っていて、NEC本体よりも将来性があるのではといわれていたが、「Yahoo!」や「Google」のような展開ができなかった。

   IT業界は10年で勢力図が変わる。あれほど評価されていた「ミクシー」なども「フェイスブック」「Line」などに押され見る影もない。マイクロソフト然りである。Google、Appleなども10年後にはどうなっているのか。一人勝ちするのは「amazon」なのではないかと思っているのだが。

   作家・中平まみさん(文藝賞受賞作家・父親は映画監督の中平康氏)の新作小説がおもしろい。『ポランスキーも小男(チビ)だけど』(1600円+税・展望社)というタイトルで、矢崎泰久氏が推薦文にこう書いている。

「モデルの男は立身出世のために形ふりかまわず権力にすり寄り、のし上がったいやしい男です。中平まみさんの勇気ある告白を支持し、力いっぱい応援します」

   以前ここでも紹介したが、『週刊文春』(6月20日号)でかつて猪瀬直樹都知事と付き合っていたことを告白し、猪瀬氏の「テレホンセックス癖」や、「飲酒運転事故」を起こしたのに一目散に現場から逃げ出したことを暴露した。それらを連作小説風にまとめたものだが、すこぶるおもしろい。

そそる「週刊現代」袋とじ…鳥居清長のアソコのドアップ春画

   『週刊現代』『週刊ポスト』の今週の軟派記事のウリは、週刊現代が袋とじで「大英博物館が集めた 世界最高の春画コレクションすべて見せます」。鳥居清長の「袖の巻」ではアソコをドアップで見せているが、なかなかの迫力である。喜多川歌麿の「歌満くら」の筆遣いとアソコの描写がそそる。1600年頃のものだそうで、現存する中では古いほうに属しているという貴重なものらしい。興味のある方は買ってご覧あれ。

   週刊ポストはグラビアに見るべきものはないが、相変わらずの「死ぬほどSEX」シリーズは「あなたの知らない妻の『秘密』」で、「オナニー・不倫・強姦モノ・夫とのSEX・エロ漫画・VERY妻」とある。リードに<ついに男にとって最大のタブーともいうべき『妻の性欲』と、真剣に向き合う時が来た。だが、これから私たちが知ることになる現実は、男にとっては受け入れがたいデータや証言ばかりだろう。私たちは、あまりにも彼女たちの性欲を見くびっていたのではないか>と書いている。

   いまさらカミさんのオナニーなど知りたいと思う中高年男がいるのだろうか。女房が自分とのセックスをどう採点しているかなど知りたくもないはずだが…。異国風ラブホテルへ行って10年ぶりに妻とやりましたといわれてもね~。どこかネタ詰まりを感じさせる内容だが、もう1度練り直して再開したらどうか。

イオン「週刊文春」売り場から撤去!たしかに八つ当たり気味の記事だけど…

   『週刊文春』が9月29日に発覚した「イオン」のおにぎり1500万食が産地偽装され、中国産米だった問題を報じている。週刊文春としては、中国産米には<貴金属汚染・遺伝子組み換え米・農薬汚染・検査態勢の不備>などがあり、安心して食べられる代物ではないという。

   今回、中国産米を国産米と偽って大量に販売していたのは(株)三瀧商事という四日市市にある企業だ。この偽装は女社長の夫(故人)が始めたことだというから、かなり以前から行われていたようである。週刊文春は偽装を見抜けなかった「イオン」側の検査態勢にも問題があったと広報担当者を問い詰める。

<「製造業者は納入業者や卸しに対して、産地証明の提出や使用米に対する誓約書などを求めていると思います。それに加えて米に対する調査を行っているはずですが、そこで見抜けなかった」(イオン広報担当者)>

   「イオン」はもともと中国と縁が深く、中国にある店舗数は現在約50か所に上るという。2010年には全商品の8割を中国から仕入れているし、社長の弟・岡田克也衆院議員は「親中派」として知られると、中国憎くけりゃ何でも憎いと、やや八つ当たり気味と思えないでもない。

   「イオン」の買い叩きのせいで中間業者が苦しくなり、中国産を使わざるを得なくなってしまうという事情があると、四日市商工会議所の会員が話している。スーパーの安売り競争に問題の本質があり、少しでも安いものを買い漁る消費者のほうにも責任はあるはずだ。安くて、うまくて、健康にいいものがそうそうあるはずがない。小売業者にははっきり産地を表記させ、消費者が自覚を持って購入することが基本であることはいうまでもない。

   中国産でもすべてが危ないわけではないはずである。もはや中国産の食材なしには生きていけない日本なのだから、輸入業者や製造業者任せにするのではなく、安全性のチェックをする方策を考えるべきであろう。

   ちなみに「イオン」はこの号の週刊文春を全国の自社の売り場から撤去したと発表した。「イオン」は記事に対して、HP上でこうした見解を出している。「お客さまの食の安全・安心に対する不安をいたずらに助長するような報道、並びに当社に関する誤った報道は断じて容認できないものであり、発行元である株式会社文藝春秋に対して、当該雑誌の販売即時中止と回収、並びに謝罪を求めるとともに、断固たる措置をとってまいります」

「侍ジャパン」新監督・小久保裕紀また金銭トラブル!2500万円損害賠償訴訟

   同じ週刊文春が「侍ジャパン」の新監督になった小久保裕紀氏(42)が「2500万円損害賠償で訴えられた!」と報じている。週刊文春は以前、高級ソープランドなどの接待を受けていたタニマチとの間で仕事を巡るトラブルになっていることを報じている。それがエスカレートして訴訟沙汰になったというのである。小久保氏は球界の脱税事件で98年に懲役1年(執行猶予2年)の有罪判決を受けている。この御仁、見かけによらず金銭トラブルが多いようだ。

   今回も、小久保氏の個人事務所と講演やイベントの仕事を任されたA社との間で、個人事務所側が儲けを独り占めにするため、A社を切ろうとして訴訟にまで発展してしまったようである。今後の裁判で、接待したA社側からソープ接待の領収書でも出てくれば、「侍ジャパン」にも傷が付きかねないと地元の野球関係者が嘆息しているが、この裁判、どういう成り行きになりますか。

みのもんた「朝ズバッ!」来年3月まで?潔く身を引いたほうがキズ少ない

   みのもんたの次男・御法川雄斗氏(31)が容疑を認めたため処分保留で釈放になった。さっそく日本テレビが御法川氏を8日付(2013年10月)で諭旨解雇処分とした。懲戒解雇に比べれば退職金も出る『温情』ある処分だが、これでみのは苦しい立場におかれてしまった。

   みのの看板番組であるTBS系の「朝ズバッ!」が、来年3月いっぱいでみのにはお引き取り願おうという意見が大勢になりつつあると『週刊新潮』が書いている。CMも自粛か見送りで、みのはまさに四面楚歌。生き残る道はあるのだろうか。

   漫画家のやくみつる氏は<「ひとつ好奇心で申し上げれば、『親の責任』について解説したり、『モンスターペアレントが最も多い県民性』を論じたりするみのさんの姿を見てみたい」>といっているが、私は潔く身を引いたほうがいいと思う。カネも名声も得たのだから、これからは次男たちと静かに暮らし、テレビ界の裏側でも本にしたらいかがだろうか。

わりなき恋だった岸恵子・小田実…ワイン飲みながらイチャイチャ

   週刊新潮に私の世代なら少しは気になる話が載っている。女優・岸惠子さん(81)が書いた長編恋愛小説『わりなき恋』が売れているようだが、その岸さんと「ベトナムに平和を!市民連合」(ベ平連)の代表だった作家の小田実さんが昔『深い関係』だったというのである。コラムニストの水口義朗氏が『婦人公論』10月号に書いた一文の中にある。

   2人の出会いは1971年。岸さんがフランスで小田さんの『現代史』を読んで感激し、映画化権をとるために入院中の小田さんを見舞ったのがきっかけだという。水口氏がこう話す。<「記事には書きませんでしたが、小田が『実は、岸さんと付き合っているんだ』と言うので、赤坂で一席設けたのです。その席で岸さんが甘えた声で『この前、夜中に渋谷で食べたラーメンが美味しかったわね』と言うんです。それは夜明けのコーヒーと同じですからね。2人はワインを飲みながらイチャイチャしていましたよ」>

   夜中のラーメンと夜明けのコーヒーとは別物だと思うのだが、そうしたことがあったとしても不思議はないほど、小田実は女性にもてたのは事実である。私も小田さんと2人で青森の三沢へ行くとき、彼の追っかけの女性たちを見ているし、車中で女性談義を聞いている。

   美男美女とまではいわないが、小田さんはなかなかキリッとした顔立ちで、話し方はやさしく、反戦の英雄であったのだから、岸さんが惚れたのもわかる。だが、小田さんの独占欲の強さに、人妻だった岸さんから離れていったのではないかと水口氏は語っている。

   その時代に、私も小田さんが好きで、よく会いに出掛けていた。2人の『逢い引き』の場に居合わせたら、私は何と声をかけただろうか。反戦の闘士と美しき女優の恋。見たかったな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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