「事実は小説より奇なり」というが、最近の巷で起きる事件には映画のなかの出来事を現実化したようなものが少なくない。東京都三鷹市の女子高生殺害事件では、容疑者が被害者宅に忍び込んでクローゼットで帰りを待ち、警察から安否確認の電話、その後に襲って殺害などといった経緯がけさ11日(2013年10月)の「モーニングバード!」でも伝えられた。
普段はおとなしいが、変な発言や変わった行動
21歳の凶悪なストーカー容疑者の「素顔」は、ご近所では「穏やかで礼儀もきちんとしていた。こんな事件を起こしたとはいまだに信じられない」。アルバイトをしていたスーパーでは「まじめに働いていたが、ある日突然来なくなった」(従業員)。
中学校の同級生には「アニメオタク」との印象が強かったようだ。同級生の一人は「普段はおとなしいけど、変な発言をしたり、行動がちょっと変わっていた。アニメオタク系で、ポーズとかいろいろしていた」と言い、もう一人は「アニメオタクなキャラで、アニメの曲で踊ってみんなに見せていた。おとなしいときと浮き沈みが激しかった」
ともあれ、事件につながるような攻撃性、凶悪性、猟奇性をうかがわせる――映画のなかのサイコ犯罪者のような――顔は目下、見えていないようである。
文
ボンド柳生