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裏社会の代理人・許永中「出獄」で震え上がっているあの政治家、この会社

   闇の帝王、裏社会の代理人、浪速の怪人などと、数々の異名をほしいままにした許永中氏(66)が9月末(2013年)、13年あまりの服役を経て出所した。週刊ポストは韓国のソウル市内にある「南部矯導所」を出所した直後を写真に撮り、肉声を伝えている。彼の出所で震え上がる政・財界人も多いのではないか。

   許氏は大阪・北区中津に生まれた在日韓国人で、1980年代前半のバブルの勃興期から絶頂期、そして崩壊を経て99年に身柄を拘束されるまで、裏社会との太いパイプを背景に政財界に深く食い込んだ。政治家でいえば竹下登元首相、財界人でいえば太田清蔵・東邦生命元社長など、各界の一流の人物たちとの人脈を築いた。

   大阪の中堅商社・イトマンから3000億円に上る巨額資金を闇に流出させ、およそ360億円の損害を与えた特別背任の罪に問われ逮捕された。いまひとつは、石油商社・石橋産業から手形180億円を騙し取ったとする事件の詐欺容疑で逮捕されているが、この事件には不可解なものがある。事件に関わった当事者の一人がこう話している。

<「当時、石橋産業側は傘下の建設会社を同業他社と合併させるという許氏の事業プランに合意して協定書まで交わし、許氏に180億円の手形を出した。また、許氏には当時、銀行から同額の融資が見込めたので、返済能力もあった。騙す方も騙される方も、その意図がなかったのだから、詐欺罪が成立するのは不可能だ。
   では、なぜ事件になったのか。それは許氏のビジネスパートナーで、裏社会の大物の代理人として動いていたヤメ検弁護士の田中森一氏を検挙することが、当時の検察にとって至上命題だったからだ。だから、わざわざ田中氏が関与した無理筋の手形詐欺事件にした。いうなれば、許氏は巻き添えを喰った形だ」>

   許氏は日本のバブル前後の政治、経済を実際に裏で動かしてきた当事者である。あの政治家、あの大企業、あの事件の裏側で本当は何があったのか―それを身近に知る重要な「歴史の証言者」だから、当時の捜査関係者がこういっている。

<「イトマン事件で逮捕、保釈された後も竹下元首相が許氏と会っていたのは、取り調べで竹下氏に関することをは一切、しゃべらなかったからだといわれた。まだ、知っていても口に出していない秘密があるはずだ」>

   ついに大物仕事師がシャバに戻った。まだ66歳である。最後の大仕事で世間をアッといわせる時が来るかもしれないと、週刊ポストは結んでいる。許氏が真実を語るとすれば、ぜひ聞きたいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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