ストーカーによる殺人事件は、いつもあとから見れば事件に至るいくつものサインがあったように見え、どうにかして犯行を防げたのではないかと話題になる。東京・三鷹市の高3女子高生殺害もその例にもれない。容疑者の男は被害者の元交際相手で、復縁を迫るなどしてストーカー化したと見られている。被害者は警察などにこの男のことを相談していたが、その矢先に事件は起きた。
「どんどん輝いていく彼女。仕事もないプータローの自分」
けさ10日(2013年10月)のスタジオでは、今回の(あるいは今回もまた)警察の対応はおざなり怠慢であり、この男の危険性、切迫度を見逃したといった意見が聞かれた。番組コメンテイターのテリー伊藤は警察はストーカー対策のマニュアルに従うだけではなく、2人が別れた状況やその後に生じた男と女の格差に着目すべきだったと主張する。
「男から見ると、彼女はどんどん輝いていく。自分は仕事しないでプータローになって、彼女との距離感が出てくる。そういうことも、警察の人は心理を読み取らなくちゃいけない。ダレだってわかるワケだから」
もし、警察がテリー伊藤式の「心理」判断に基づいて行動すると、それはそれで大きな弊害が出そうではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト