来年2月(2014年)に開幕するロシア・ソチ冬季五輪の聖火リレーがスタートした。発祥地ギリシャのオリンピアで採火された神聖な火だが、あろうことか、その聖火がスタート初日にライターの火に変わってしまった。
「小倉が斬るニュース」コーナーで取り上げたキャスターの小倉智昭は語気を荒げて「やり直し!」
規則の「予備火」同伴していなかった
プーチン大統領も参加して行なわれた聖火リレーが始まり、肥満タイプの男性ランナーが右手に聖火を持ってゆっくり走っていたところ、風に煽られ聖火が消えてしまった。それを見た沿道の男性がライターをポケットから取り出し、聖火ランナーが差し出したトーチに火をつけ、ランナーもそのまま走り去ってしまった。
聖火はオリンピアで儀式に則って太陽光で火を起こし聖火にする。長いリレーでは途中消えることもあるため、予備火としてランタンに灯し車に乗せてたえず同伴させる。どうやら予備火を同伴させていなかったらしい。ソチ五輪組織委員の担当者に電話すると、こんな答えが返ってきた。「アレはないだろうと思ったのは、日本人だけでなくロシア人もだ。これからは聖火ランナーの隣に予備の聖火を必ず配置する」。小倉は「元に戻さなきゃダメ」と主張するが、やってしまったことはしょうがない。火には変わりないのでそのまま続行ということらしい。
大雑把だがやること派手!世界最深バイカル湖の湖底ダイバーでリレー
大雑把な国柄の割には国の威信を宣伝するのはバカに熱心で、予定されている聖火リレーのルートは大げさ。いまやライターの火に変わってしまったが、リレーの距離は冬季五輪最長の述べ6万5000キロ。そのルートの中には砕氷船でマイナス30度の北極点や世界最深のバイカル湖の中を特殊装置のトーチを持ったダイバーが潜ったり、挙句は国際宇宙ステーションもコースの中に入っているという。
11月には、日本人宇宙飛行士の若狭光一がロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーションへ向けて飛び立つが、宇宙船も宇宙ステーションも火気厳禁のはずで、いったいどうするつもりなのかな。