カメラに向かって土下座する女性、ギョウザ店に裸の男たちがずらり…ネットに載せられた2枚の写真で、きのう7日(2013年10月)についに逮捕者が出た。コンビニやファミレスの従業員らが始めたネットのばか騒ぎに、初のお灸だ。一罰百戒となるのかどうか。
威力業務妨害と公然わいせつ
札幌市で強要罪容疑逮捕されたのは市の介護職員の女性(43)で、市内の衣料品店で買ったタオルケットに穴があいていたとクレームをつけた。従業員は代金は返したがタクシー代の返金には応じなかった。すると女性は店員を土下座させ、「自宅に来て謝罪する」という念書まで書かせた。その際撮った「土下座写真」に「商品管理の悪さを謝罪する…平社員」としてツイッターに投稿していた(9月3日)。
女性は「強要はしていない」と容疑を否認しているというが、専門家は「自主的な謝罪はあり得るが、人から強制されると話が違ってくる」という。
もう1件は、新聞・テレビでも大きく取り上げられた金沢市の餃子店「王将片町店」で数人の男性が全裸でカウンターに座っている写真投稿だ。ショーパブの経営者が従業員と一緒に昨年12月8日の午前9時半ころ、店の制止を聞かずに撮ったもので、写真がネットに公開されたことで店は先月閉店、運営会社の王将フードサービスが警察に告訴していた。
金沢中署はきのう威力業務妨害と公然わいせつ容疑で経営者(39)と店長(38)を逮捕した。逮捕された経営者は逮捕前、「王将さんに声をかけて許可を取ってる。店から電話で『客がいないいまならいけます』というのでいった。店員から服も貸してもらった」と話している。運営会社は「これが一歩。損害賠償については引き続き検討したい」といっている。閉店にともなう損害となると、話が大きくなるのは間違いない。