国産米をうたって流通大手イオンで販売されていた弁当やおにぎりに、中国産米が混ぜられていた。コメの産地偽装をしていたのは三重県にある三瀧商事で、偽装された米は過去最大の約4400トン。所太郎リポーターが伝える。「三瀧商事が卸していた三重県産コシヒカリにも中国産やアメリカ米、さらにはおせんべいなどで使う加工米も混ぜられていました。三瀧商事の経営者は女性で、地元ではセレブ社長として有名でした」
三重県の米卸トップ「三瀧商事」セレブ社長は知らなかった!
偽装は2010年から始まり、混入されていた加工米は約650トン、中国やアメリカ産が約790トンだった。三瀧商事は三重県でトップの米卸し業者で、2011年度の売り上げは約80億円、3億2000万円の利益を上げていた。」
三瀧商事の北村文伸管理部長は「(社長は偽装を)知らなかったと思います。偽装は先代の社長の指示で始まった」と話す。偽装は東日本大震災や福島原発事故で国産米が不足し、安く入る外国産米を使うようになったと説明するが、偽装が始まったのは「3・11」の前である。
ある食堂店主「数年前からあそこの米は味がおかしくなった」
ある食堂の店主は「あの会社の米は30年近く使っているが、ここ数年は炊きあがりが悪かった。何か変だと感じていました」と語っている。
コメンテーターの前田典子(ファッションプロデュサー)「長年使っていたユーザーだからそう感じたのだと思います。家庭の主婦なら、自分の炊き方が悪かったのかで見逃してしまう」
青木理(ジャーナリスト)「管理部長は社長は知らなかったはずと話しているが、にわかには信じられない。先代社長から今の社長に交代するとき、いろいろな申し送りがあったはずでしょう。産地を偽装する業者に商売をする資格はありませんよ」
しかし、三瀧商事のコメ偽装、氷山の一角ではないのか。いまごろ、どこかで新米と古米がせっせと混ぜられているようなことはないのか。