ロボコップ「高見盛」断髪式に1万人!新しい髪形はラメ入りソフトモヒカン

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   今年1月(2013年)に引退した元小結高見盛の振分親方(37)の引退相撲と断髪式がきのう6日(2013年10月)に両国国技館で大なわれた。角界のロボコップといわれた気合い入れのポーズもこれが見納めとなった。一目見ようと1万人が客席を埋めた。

「給食のお代わり自由」に誘われて相撲

   予定より20分も早く開門したのは、門の前で出迎えた高見盛の即席サイン会のためだった。現役時代と変わらない人気だ。最後の締め込み姿で現れた高見盛は、ちびっこ力士を手玉に取ってコミカルなパフォーマンスを見せた。最後の中学生力士との対戦では、あの気合い入れが…。雄叫びも2度、3度。客席がどっと湧いた。

   そして断髪式。親交のあったデーモン小暮、やくみつる、中尾彬の各氏、父や兄まで約380人、さらに横綱白鵬、元横綱曙、東関親方がハサミを入れ、最後の止めバサミは先代の師匠、渡辺大五郎さん(元高見山)が入れた。

   拍手の中、両親方にはさまれて高見盛が声を振り絞った。「14年間、高見盛を応援していただき、本日も引退相撲にきていただき、本当に有難うご ざいました」

   招待客の中に、小中学校時代の恩師、中谷豊さんもいた。「14年が長かったか短かったか」。高見盛は青森のリンゴ農家の生まれで、本名は加藤精彦(せいけん)。板柳北小学4年生のとき「相撲をやるなら給食のお代わり自由」というのが、中谷さんとの付き合いの始まりだ。いじめられっ子だった加藤少年を立ち直らせるためだった。

   小学5年生の映像があった。まだひょろしとしているがしぶとく勝った。ここ一番に強く、中学横綱、国体少年の部優勝。その後、学生相撲の名門・日大に進み、4年生でアマチュア横綱にもなった。

   卒業と同時に東関部屋へ入門し、1999年3月が初土俵となった。2000年7月新入幕を果たすが、昇進が早すぎて大銀杏が結えなかった。03年7月の名古屋場所で前頭3枚目で横綱朝青龍を破って泣き顔になったシーンはだれもが覚えている。小結になり大関も期待されたが、その後はけがにも泣かされ、思うような結果がだせないまま引退となった。

   引退を表明した翌朝の「朝ズバッ!」に出演して、14年間の土俵生活を振り返った。カメラに向かって「父さんに母さん、いままでこうやって相撲をみてきてくれて、どうもありがとうございました」と頭を下げた。

文   ヤンヤン
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