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出産で仕事を辞める女性340万人…「ダブルアサインメント」「子連れ出勤」取り入れる企業

   先週、職場の環境を改善しようという催しがあり、会社の人事担当者たちがさまざまなアイデアを発表した。「コワーキングスペース」は育児中の女性たちが集まって、交代で育児をしながら働く。「子連れ出勤」というのもあった。子どもを抱いて会議に出ている女性たちがいた。

   「ダブルアサインメント」というのもあった。社員60人の商社では2人ペアで仕事の情報を共有する。担当者が退社したあと、顧客から問い合わせがあっても、相方が対応できる。こうした協力は考査基準にも入っていて、カバーが報われる。ペアなら休暇が取りやすいなどメリットもある。

   育児を夫婦で見直すことを薦める会社もあった。復職前の女性を集めたセミナーに別の会社で働く夫も参加して、公平な育児の分担を話し合う。 保育園の送り迎えを妻の仕事に合わせて夫も受け持つ。参加した女性は「早く帰っちゃうけど、しっかり働いているねといわれればいい」という。

   間もなく「大介護時代」がくる。山極教授は「出産で仕事を辞めた女性が340万人もいます。この人たちが雇用されれば、日本は変わります」と話す。保育所の待機児童問題など、日本の子育て環境の悪さは出生率の低下に現れている。明日の日本に暗い影を投げる問題だが、政府の危機感は薄いように見える。フランスの出生率の回復がいかに大変な意識改革だったか、あらためて考えさせられた。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2013年10月4日放送「出産・育児は『迷惑』?~職場のマタニティー・ハラスメント~」)

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