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広島カープCS初進出!勝負のカギは前田健太いつどう使うか

   球団史上初となるCS(クライマックスシリーズ)進出を広島カープが決め、全国のカープファンが待ち望んだ29年ぶりの日本一への気分が高まっているようだ。私は親父から二代続く「由緒正しい巨人ファン」だが、このところシーズン中は野球を見る気がしない。CSができたため、シーズン途中から真剣味が薄れてしまうからだ。だが、CSと日本シリーズは毎年ほとんどの試合を見ている。今年はパリーグの楽天と広島がCSでどう戦うか、見物である。

   下馬評では広島とは14勝7敗と有利な成績を残している巨人有利だが、阪神とのファーストステージを勝ち上がってきたら広島にも勝機があるという見方もあるようだ。広島の元エース大野豊氏はこう見ている。

「14敗のうち1点差負けが7試合、2点差が2試合と、9敗が僅差なんです。シーズン序盤はリリーフ陣が安定しなかったために負けがつきましたが、マエケン、バリントン、野村祐輔、大竹寛の先発4本柱は、巨人打線相手に決して負けていない」

   広島のエースというより、今や球界を代表する大投手になった前田健太は、巨人戦には4戦投げて3勝0敗、防御率0.96という素晴らしい成績である。当然マエケンをいつどう使うかが勝負の鍵になる。

   広島OBたちは、巨人との決戦ではマエケンを第2戦の登板にするという読みが多いようだ。阪神とのファーストステージの第一戦に先発すると、決戦の初戦登板では中3日になってしまうからだ。中には、マエケンをリリーフでフル回転させてはどうかという『奇策』を推す評論家もいる。どちらにしても日本野球最大のイベントであるCSと日本シリーズは、電子レンジでチンした冷凍枝豆を肴にビールでテレビ観戦といきましょう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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