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「特定秘密保護法」ダダ漏れにする官僚・政治家の匿名ブログ投稿

「もともと、ほぼ滅んでいた東北のリアス式の過疎地帯で定年どころか、年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるために(中略)かかる費用を未来のことも(ママ)たちを抱えた日本中の人々からふんだくり、綺麗事をいうせいじ。(中略)復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいいのにと思う」「(高齢者に対し)早く死ねよ まだ死なないか ただのバケモノだよ」

   こんな暴言をブログに書いていた経産省キャリア官僚・後藤久典氏(51)が停職2か月の処分を下された。週刊文春によれば、安全保障貿易管理課長を経てジェトロに出向中だったが、2年後に開催されるミラノ万博の日本政府代表にも任命されていたというから、そこそこのキャリアなのであろう。

   しかしこのおっさん、匿名なら何をいっても自分とはわからないと思っていたのだろうか。ネットでは閲覧者たちが、50代の経産官僚、娘が所属するサッカークラブのコーチ、仕事を仮病で欠勤しスキー旅行などなどの記述から、彼の身元を割り出し、それが経産省の知るところとなり、処分が下されたのだ。もう天下りも期待できないかもしれない。

   世間では官僚は比較的頭がいい連中がなると思われているが、そうではない。文科省にもいたな。福島でモニタリングポスト設置工事を入札した業者を排除したさに、ツイッターでホンネを呟いていたアホ官僚。安倍首相さん、あんたが導入したがっている「特定秘密保護法」なんて成立させても、役人や政治家がツイッターで呟いたら、何の役にも立たない。やめたがいい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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