「笑いを呼べる音楽目指したい。笑いって理屈を超えますから」
大友は2年前、育ててくれた福島への思いをこう語っていた。「福島っていう名前が不名誉な形で世界中に広まっちゃった。これを何とかポジティブな名前に転換したい」。そこで大友が始めたのがプロジェクト「FUKUSHIMA!」という祭りだった。昨年は文部科学大臣賞を受賞している。
「ただ辛かったり、生真面目に何かに面と向っているだけじゃ、人間って動けないっていうのをすごく実感しました。そのとき思ったのは笑いですよ。笑いこそが人間のモチベーションになる。笑いって理屈を超えますから」
明治大政経学部准教授の飯田泰之は「笑わせるのは一番難しい。泣かせることや感動させることより難しいですね」
作家の吉永みち子「強い笑いって、ドン底にいて笑っちゃうみたいな、そういうのを強い笑いと思う。(『あまちゃん』のような)こういう音楽を聴くと頑張ろうと毎朝元気になりましたね。運動会の気分というか」
含み笑い、わざとらしい笑い、あざ笑いが巷に氾濫するなかで、自然と心から笑顔になれる元気の出る音楽を期待したい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト