ベルギーで開かれている体操の世界選手権第4日のきのう(日本時間2013年10月4日未明)、男子総合決勝が行われ、内村航平選手(24)がダントツのポイント差で優勝し、前人未到の4連覇を成し遂げた。新ワザ「カトウ」を出した加藤凌平選手(20)も追い上げて銀メダル。表彰台に日本が並んだ。
6種目すべて15点台の完璧演技
個人総合は日本時間の午前3時から始まった。日本選手で予選を突破したのは内村、加藤の2人。予選で内村は2位に2点以上の差を付けて余裕の1位通過だ。加藤はアメリカの選手を僅差で追う3位だった。
決勝で競う6種目はそれぞれ得意、不得意がある。内村はあん馬が難関。ロンドン五輪では着地に失敗した。しかし、この日は最初の床で15.558という高得点を出して、以後もすべてに安定していた。終わってみれば、6種目すべてで15点台という完璧な内容だった。
加藤は床、平行棒、鉄棒で15点台をあげて内村に肉薄し、2位を逆転した。観戦していたロス五輪金メダリスト森末慎二は「加藤はロンドンでは床の選手だったが、内村と一緒にやっていてオールラウンダーになった」と誉めた。内村の後継者ということだろう。
試合後、加藤は「ねらっていたワンツーができて嬉しい」といい、内村は「(加藤は)やってくれるだろうと思っていた」と王者の貫禄だった。
顔もいいけど演技もよくなった
司会の加藤浩次「天才というのはとんでもないことを簡単にやりますね。4連覇ですよ。すばらしい」
キャスターのテリー伊藤「加藤選手、伸びましたね。ロンドンのとき、ルックスはいいけどどうかなといってたじゃないですか、顔もいいけど演技もよくなった。あれだけのことをやって涼しい顔してる」
種目別得点は、内村は3種目で1位、あとは3位以内で、加藤との得点差1.9はまさにぶっちぎりである。加藤は1位の種目はなく2~6位が多い。跳馬では10位だったが、総合では2位。まさに総合を競う模範みたいなものだった。
加藤に「どうです?」と聞かれた大沢あかね(タレント)は、「華やかですね。ハンサムですよねぇ。顔がツルツルしてる」
要するに加藤しか見ていない。