もはや東電の対応は限界…いずれ深刻なトラブル必至
吉越浩一郎(企業アナリスト)「では、タンクを作るときにどうすれば良かったんでしょう」
荒木教授「まず、タンクの基礎を階段状にすべきでした。そして、タンクをまっすぐに建てる。さらに、コンピューターによるモニタリングやセンサーなどを使い24時間チェックをするシステムにすべきでした。こういうシステムを作るには数百億円もの大金はかかりません。
息苦しい防護服を着た作業員を総動員して24時間3交代で汚染水処理に当たらせるというこれまでの態勢は限界に来ています。作業員の多くは疲弊していて、この態勢を続けたら、いつまた人的ミスでトラブルが起きるのかわかりません」
与良は「東電の限界をすでに超えている。政府は東電を独立行政法人にするなど新しい態勢にしないと、とてつもない事が起きる可能性が考えられますよ」と危惧した。東電を実質国有化ではなく「国営」にすべきなのかもしれない。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト