小泉元首相「原発ゼロ発言」苦り切る安倍内閣…出鼻くじかれる再稼働

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「3・11を考えると原発はゼロにしたほうがいい」

   小泉元首相の原発ゼロ発言が永田町で波紋を広げている。原発再稼動に積極的な安倍政権にクギを刺した形だが、安倍政権のスポークスマンである菅官房長官は「わが国は言論の自由でありますからいろんな議論があっていい。元総理としていろんな発言をする方はたくさんいるじゃないですか」と皮肉を交え突き放した。

「世界に例のない循環型社会目指そう」「核ゴミ処分場の当てもない無責任」

   小泉があらためて「原発ゼロ」の発言をしたのは、1日(2013年10月)に名古屋市開かれた講演だ。「今こそ原発をゼロにする方針を政府・自民党が示せば、世界に例のない循環型社会へ結束できる」「経済界は大方が『原発ゼロは無責任だ』というが、核のゴミの処分場の当てもないのに原発を進めるほうがよほど無責任だ」「早く方針を出したほうが、企業も国民もゼロに向って準備ができる。努力もできる。研究もできる」

   小泉の意図はどこにあるのだろうか。政治評論家の浅川博忠氏は「安倍さんとかその周辺は内々で直接注意できる間柄のはずなんですが、それをしないでいきなり講演で表に出すというのは、国民を巻き込む手法です。安倍さんに対し、かなり本気でやってくれよということでしょう」と解説する。

息子・進次郎次第で世論盛り上がり

   自民党内で脱原発を明確にしている河野太郎衆院議員は、「小泉総理が全国をあちこち行脚され、そういう話を出されていけば、いずれ脱原発の世論が盛り上がってくると思います」と期待する。

   ただ、小泉は「過去の人」という見方もあり、作家の大下英治はカギを握るのは息子の進次郎議員だと次のように話す。「進次郎議員が同調すると世論が動き、無視できなくなる」 コメンテーターの松尾貴史(タレント)「いまキーパーソンになりつつある進次郎議員がどういうふうに思っていられるのか聞いてみたい」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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