学校給食が話題の岐阜県可児市で、またも「事件」が発生。先日はクロバネキノコバエという小バエが入ったパンを、異物混入のマニュアルに従い、ハエを取り除いて児童に食べさせていたが、今度は逆にクモ入り麦飯210人分を廃棄していたことがわかったという。
虫ということでは同じなのに、対応が異なるとはいったいどういうことか。番組キャプションは「対応で迷走」「驚きの対応」と謳い、小倉智昭キャスターは「(対応がブレたのは)ハエのパンを食べさせたことをメディアが批判したからでしょうね」と言う。
給食センターのマニュアル「青虫OK、ゴキブリ・クモNG」
可児市給食センター所長の話では、今回も前回同様にマニュアルに沿った対応だという。同じ「虫」でも、自然界の食材をエサにする虫、青虫などは取り除いて食べる。クロバネキノコバエも腐葉土を食べるので問題なし。しかし、ゴキブリや一般的なハエ、クモは菌を媒介しているかもしれないので、これらの虫と同じ釜に入っていた可能性のあるメシは全部廃棄する。
小倉「マニュアルを聞くと、そういう考えなのかと、考え方はわかりますけどね」
食べ物にたとえ少々気味の悪い混入物があっても、風評や感情に惑わされず、健康への影響を科学的に見積もり、「安全」であればありがたくいただく、いただかせるべきなんであろうか。ただ、センター所長は「(批判を受けて)安全は確保できても、子供の安心は確保できないことがわかったので、今後(マニュアルを?)検討する」とも話しているという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト