あなたは動けるか!?いざという時の「人助け行動」村田奈津恵さん母「あの子の信念」

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社会心理学者「助ける人は瞬時に5つのハードルクリアして行動」

   社会心理学に詳しい新潟青陵大学の碓井真史教授は「誰かがやるだろうと考える人が多い中、いの一番に『人助け行動』ができる人は本当に勇気のある人」という。碓井教授によれば、こうした「人助け行動」をする人は、瞬時に5つのハードルをクリアしているのだそうだ。そのハードルとは―

(1)気づく(都会では何かが起きていることに気づきにくい)
(2)援助が必要だと判断する(誰かの助けが必要な状況だと解釈)
(3)自分が助けるべきだと考える(人が多いと責任は分散)
(4)助ける方法を考えつく(どのように助けるのか具体的に考える)
(5)負担を計算する(手間、時間、危険性など)

   碓井教授は「これらを踏まえ慎重に状況判断することが重要」という。

   コメンテーターの金井辰樹(東京新聞・中日新聞政治部長)「(人助けは)いずれも美しい心によって起きた奇跡的な素晴らしい話なんですが、その裏側にさらに悲劇が広がる可能性もあるということを覚えておかなくていけないですね」

   荻野アンナ(作家、慶応大学教授)「最近、東日本大震災の津波被災地の方に聞いたのですが、周りを助けようとして自分が流されてしまう例がとても多かったそうです。その方は『命はてんでんこ』といっていました。命は各自のものなので、安全を確保したうえで助けるのが理想でしょうね」

文   一ツ石
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