ベルギー・アントワープで開かれている体操の世界選手権で、日本選手の新たな技に相次いで名前がついた。白井健三選手(17)と加藤凌平選手 (20)で、ともにリオデジャネイロ、東京で期待される五輪世代だ。今大会で個人総合4連覇がかかる内村航平選手が総合でトップに立っており、日本チームの意気は盛ん。
後方伸身宙返り4回ひねり…「あっという間にひねるので悔しい」(内村航平)
白井は30日(2013年9月)の床で、新技「後方伸身宙返り4回ひねり」に成功した。これに国際体操連盟技術委員会が「シライ」を技名を承認した。同じ日、跳馬でも「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を決めたが、これは韓国の金煕勲選手も成功させたため、「シライ・キム」と名付けられた。
司会の加藤浩次が「決まりましたか」という。新技については、きのう(1日)の「スッキリ!!」で詳しく伝えていた。とくに4回ひねりはだれもできるものがおらず、内村でさえ「どうやったら勝てるのかと思う間もなくひねるので…くやしい」というばかりである。
白井は幼少時から13年間トランポリンを使った遊びを続けていて、その高く跳ぶ余裕の中からひねりが生まれたという。白井は試合前に「小さい技をミスなくやるより、失敗してもいいから大技をやりたい」と話していた。
1日には加藤が「十字懸垂で足を上向きに静止」させる新技で「カトウ」が承認された。ロンドン五輪のコーチだった父親の加藤浩之さんも、現役時代に平行棒の技で「ヒロユキ・カトウ」を認定されている。親子2代の名誉というわけだ。
技名が付いた日本人選手は、塚原光男の跳馬「ツカハラ跳び」や森末慎二の平行棒「モリスエ」など10人を超える。