こいつぁすげえ。アメリカNBCの人気オーディション番組「アメリカズ・ゴッド・タレント」で、日本人のダンス・パフォーマー・蛯名健一さん (39)が優勝した。賞金は100万ドル(約1億円)。日本人が優勝したのも初めてなら、ダンス・パフォーマンスでの優勝も初めてだった。
「You Tube」で再生1600万回「マトリックスの映画1本を90秒ですべて出した」
この番組はあのスーザン・ボイルやポール・ポッツを見いだした英のオーディションのアメリカ版で、蛯名さんは2001年からニューヨークで活動していて、マイケル・ジャクソンらを輩出しているアポロシアターのコンテストで2度の年間チャンピオン(2001年、07年)になっている。しかし、5 月にこの番組予選に登場した時の審査員の反応は冷淡なものだった。蛯名さんが「ダンス風(ダンスイッシュ)」というのに、「イッシュ?」と鼻もひっかけない風だったのだ。
ところが、パフォーマンスが始まるや否や、会場の空気が一変した。 音楽に乗るリズム感と運動神経ととてつもない筋力の融合だ。首ががっくりと胸のあたりまで下がったり、操り人形のような動きから、何かに引っ張られるように立ち上がったときには、審査員も総立ち。司会者がカメラに向かってガッツポーズする騒ぎになった。
女性審査員は「カッコいい~」と叫び、男性審査員は「君はマトリックスの映画1本を90秒ですべて出した。素晴らしい」と称賛し、軽く予選を突破してしまう。その後、映像を駆使したパフォーマンスなどを経て、ついに決勝へ(9月18日)。勝ち残ったのは蛯名さんとアメリカのコメディアンだったが、ここでもダンス・パフォーマンスが勝った。
オーディションの応募者は7万5000人。その頂点なのだから、甲子園の30倍の難関ということになる。予選を通したパフォーマンスはYou Tubeに載せられ、1600万回という再生回数を記録した。
スクリーン映像と実物組み合わせたこれまでにないパフォーマンス
昨年1月26日(2012年)に「スッキリ!!」にナマ出演していた。スクリーンの映像と実物との巧みな組み合わせなど、これまでになかったパフォーマンスを見せ、キャスターのテリー伊藤が絶賛していた。
その蛯名さんに電話で聞いた。「うれしかったです。コンテストにはいくつも出ていますが、この番組はけた違いだったので、まさか自分がという気持ちで、びっくりでした」という。今後については、「パフォーマーとしてもそうですが、演出も好きなので、日本にはすごいパフォーマーがゴロゴロいるので、集めてショーを作りたい。東京五輪も決まったので、(開会式の)演出面で関われたらいいなと思います」と話す。
テリー「いいですね。こういう人が出てくると嬉しい。オリンピックにも出てほしい」
司会の加藤浩次「日本人が、というのがいい」
テリー「こういうことができるのは日本人だよね」
そういえば、サッカーのリフティング選手権でも、日本人が優勝していたが、向いてるのかな。