「○○王子」ブームも時の流れにのまれてすっかり消え失せた感のある昨今だが、「とくダネ!」によると体操界に世界がオドロく「ひねり王子」が現れたそうだ。ベルギー・アントワープで開催されている「世界体操」の男子予選で、白井健三選手が主要な国際大会ではだれもできなかった前人未踏の「ひねり」技を、床や跳馬で決めたというのである。これらの技に「シライ」の名前が付けられる見通しだ。
技名に「シライ」17歳にして体操界に刻まれた名前
「17歳にしてすでに体操界の歴史に名を刻みました。ものスゴいことなんですね」
スタジオでは田中大貴アナが快挙の価値を興奮気味にレクチャーする。ことに床の得点は高く、ロンドン五輪の金メダリストのそれを上回ったという。「すでに金メダリストになれる状況」(田中)などと、すでに金メダルを獲ったような騒ぎとなった。
しかし、小倉智昭キャスターは「たいしたもんですね」などと言いながら、冷静というか、いささか拱手傍観的であった。「王子」の将来についても、ありがちな太鼓判を押さず、「いまのところ跳馬、床のスペシャリストという感じだが、東京五輪で日本の屋台骨を背負う選手になるには、総合力をもっと高めていってほしい」と厳しく注文を付けていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト