ますます広がるアベノミクス恩恵派と素通り派の格差
井上「われわれのふところが潤うための前進にはなりますか」
杉尾秀哉(TBS解説・専門記者室長)「企業の活動に政府がどこまで介入できるか、社会主義国ではありませんからね。本当にわれわれのふところを増やしたいんだったら、所得税を減税することです。今回の経済対策は企業優遇なんです。景気を腰折れさせたくないという安倍首相の執念でしょうが、どこまで実効性があるのか、われわれとしてもよく監視していかねばなりません」
潟永秀一郎(『サンデー毎日』編集長)「持てる者と持たざる者の格差がもっと広がるんじゃないかと危惧します。アベノミクスの第1の矢で株価が上がり、1億円のマンションや100万円の時計が売れたというが、ごく一部の方の話でした。経済対策で景気は腰折れしないかもしれないが、数値は良くても大多数の人は実感がないということにならないか心配です」
自民党の賃上げ運動、鉢巻でも締めて、労組に負けずに頑張ってほしいものだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト