千葉県茂原市で学校から帰宅途中に行方が分からなくなっていた女子高生(17)が26日正午すぎ(2013年9月)、高台にある小さな神社の社のなかで衰弱した状態で発見された。
7月に行方不明なってからおよそ2か月。この間ずっと社にいたのかという捜査員の問いに、女高生は頷いたという。ところが、社には生活していた様子がまったくなく、2か月間どうやって食を繋いでいたのか。
泥だらけで髪の毛バサバサ、声出せないほど衰弱
現場にいる原元美紀リポーターによると、病院に搬送された女子高生は精密検査中で、かなり衰弱し家族も面会できない状態という。発見したのは近くに住む男性だった。「草刈りの処理状況を確認するために来て、神社の中をのぞいたところ、入り口側に背を向けて女の子がうずくまっていた。泥だらけで髪の毛はバサバサ、衰弱した様子なので声をかけずに110番通報した。駆けつけた警察官が女高生にフルネームで呼びかけたら、声を出すだけの体力がなかったのだろう、頷いていた」という。
2か月間もここにいたのか。男性は「それはないでしょう。社の中には生活した跡がまるでなかった。少なくともペットボトルとかお菓子とか何かなければ、この猛暑のときに生活できないでしょう」といぶかる。では、何で食を繋いでいたのか。社にお供えをすることもほとんどなく、誰かが食べの物を運んでいたのか。
社は周りを畑に囲まれた高台の一角にあり、社の前は鉄棒やブランコがある空き地になっている。今はきれいに雑草が刈られ、空き地に人がいれば分かるが、行方不明当時は雑草が生い茂り人がいてもわからない状態だったらしい。警察は空き地周辺の捜索は行なったが、社の中までは確認しなかったという。