学校から帰宅途中の女子高生が自宅最寄り駅を降りてから行方不明になった事件は、ワイドショーもにぎわせたが、発生から2か月半経って急展開を見せた。自宅から約400メートルの距離にある小さな社の中で発見されたのだ。汚れた学校の制服を着て、スクールバッグなども持っており、おそらくは失踪当時と同じ身なりであった。やつれて体重は大幅に減っていたが、両脇を抱えられて歩くことはできたという。
警察「事件性は低い」
警察はこの出来事でいわゆる事件性は低いと判断しているので、めでたしめでたしで落ち着きそうだが、「残された謎」もないことはない。「行方不明になってから、ずっとここで暮らしていたのか」(笠井信輔アナ)
また、「とくダネ!」によれば、彼女の財布には数千円が入っていた。「買い物もできたはずだが、あまり食べることもせずに半分の体重に減ってしまったのか」(笠井)
「まあ、いったい彼女に何があったんでしょうかね」
この頃、身を入れたコメントをすることの少ない司会の小倉智昭は、またしてもさほど関心のないそぶりとともに、常套句で締めくくっていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト