「尼崎連続変死事件」初公判!主犯・角田美代子自殺で難しい裁判―弁護側は無罪主張

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いい大人3人がなぜ逃げて警察に駆け込まなかったのか

   キャスターのテリー伊藤「角田美代子を自殺させたのは大きいですよ。結局、主犯がいないわけじゃないですか」

   司会の加藤浩次「公判では、その手口が明らかになったわけです」

   公判を傍聴した西村綾子レポーターは、「1人の人間と知り合うことで、仲のよかった家族にこんな残虐な事件が起こるのかとショックでした」という。

   本村健太郎(弁護士)は「なぜ警察に駆け込むなりしなかったのか。弁護側は『学習性無力感』という心理学の言葉を使っています。暴行・監禁が長期に及ぶと、絶望と無力感から気力を失うような状況をさします。これがキーワードになるかもしれない」という。マインドコントロールの実態ということか。

   加藤「無理だと学習してしまう?」

   本村「それが弁護側の鑑定結果で出ているんです。もうひとつ、適法行為の期待可能性がなかったというのがあります」

   異常な状態の中で期待するのが無理だと、母親を殺害しても、他に選択肢がなかっただろうと認められ責任はなかったとなる。裁判官と裁判員がどこまで理解するかだという。

   テリー「オウム真理教と似てるが、彼らは無実になってない。この件では8人が死んでいる、その最初でしょ。すべてが角田元被告のせいだというわけにはいかにと思う」

   公判は13回の予定。10月21日に論告求刑、最終弁論。31日に判決となる。人の心と行動をどこまで読み切れるか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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