焦る東電!「柏崎刈羽原発」再稼働を前提に銀行から融資
北川が泉田の立場を説明する。「県民の生命財産を守る知事として、避難経路の問題とか、具体的な対策を見逃すわけにはいかないということです。また全体を統括する立場から、経済問題を含め地域の責任者としての責任を全うしようとしているんじゃないでしょうか」
東電は知事の了解を得たうえで、原子力規制委員会へ安全審査を申請する方針だ。会談を終えて広瀬は「(安全審査申請の)事前了解のお願いをさせていただいたわけですから、了解をいただいて申請をさせていただきたい」と期待をにじませたが、泉田は「きょうのやり取りを聞いてもなるほどとは思えない」ともいっている。規制委の審査を通っても実際の再稼働には地元の同意が必要で、ボールは知事の手中にある。
東電は柏崎刈羽原発の再稼働を前提にした事業計画で銀行から金を借りている。その一部の借り換えが10月に迫っていて、12月には新たに3000億円を借りなければならない。焦りの色を隠せない。
文
一ツ石