JR北海道「レール異常」さらに170か所―放置の背景に赤字体質、組合問題

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   貨物列車の脱線事故から明るみに出たJR北海道のレール異常の放置問題で、これまで97か所とされていたが、新たに170か所がみつかったと、きょう25日(2013年9月)未明に発表があった。JR北海道は夜を徹して補修作業続けている。170か所は函館線など7路線に及ぶが、北海道全体で計約270か所は常識では考えられない。

レール基準「旧国鉄」と「JR」では違う?

   JR北海道によると、「曲線部のレールの基準」は本来「旧国鉄時代の基準」を適用すべきところを、誤って「JRの基準」を使用していたという。あらためて「旧国鉄基準」でチェックし直したところ、170か所で基準値を超える異常が見つかったのだという。エッ、では「JRの基準」ていったい何なのだ?

   国交省は21日から特別保安監査を行って線路の保守管理体制を調べているが、レールの補修結果が本社に報告される仕組みになっていないなど、チェック態勢ができていないことが明らかになった。24日午後には、鉄道事業本部長らがこの問題で会見している最中に、根室線白糠駅で列車の床下から白煙があがる故障の速報が入った。網走駅では特急「オホーツク8号」にブレーキの不具合が見つかっている。ブレーキ制御ピンが走行中に外れたと見られる。

   菅官房長官もきのう「わかっていて対処しないのはきわめて悪質。個別のミスではなく、組織体質的な問題もあるのではないか」と不信を表明した。国交省も監査要員を増やして27日まで監査を延長した。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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