18年前の八王子スーパー「女性店員3人射殺」事情知ってる中国男カナダから移送へ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   18年前、東京・八王子のスーパー「ナンペイ大和田店」で閉店後、アルバイトの女子高生ら3人の女性スタッフが射殺された事件で、解明の糸口に繋がると見られる動きがあった。実行犯を知っている可能性があるとされるカナダ・トロント在住の中国人男性(42)を警視庁は身柄の引き渡しを求めていたが、裁判所で23日(2013年9月)に行われた審理で控訴が棄却され、身柄引き渡しの正当性が認められた。

事件直前に日本密入国し強盗団に参加

   中国人男性の身柄引き渡しの直接の容疑は、他人名義のパスポートを使って日本を出国した疑いによる旅券法違反で、昨年9月、カナダの裁判所は身柄引き渡しを認めたが、男の弁護側は「身柄引き渡しは殺人事件の聴取が目的で不当だ」として控訴していた。控訴裁判所はパスポートの不正使用とスーパー「ナンペイ事件」の聴取という2重目的であっても合法だと判断した。ただ、45日以内に最高裁に不服申し立てができることになっており、弁護側は本人の意思を確認して今週中に判断するという。

   この中国人の男は事件発生前の1995年に日本に密入国し、日中混成強盗団のメンバーとなった。この強盗団のリーダー格だった日本人の男が覚醒剤所持の罪で中国で死刑が確定(2010年に大連刑務所で死刑執行)したあと、中国公安当局に「(密入国の中国人の)男が事件の詳細を話しているのを聞いた。実行犯を知っている可能性がある」と証言していた。

   裁判を取材したテレビ朝日ニューヨーク支局の外山薫記者によると、中国人の男は06年にカナダに入国し、その後に永住権を取得して妻と子どもがいる。中国系のスーパーの冷凍食品売り場で働き、仕事ぶりは真面目だという。

文   モンブラン
姉妹サイト