今月16日(2013年9月)にアメリカのボストン警察が、ホームレスのグラン・ジェームズさんを表彰した。拾ったお金を正直に届けたというのだった。ジェームズさんはその2日前、ショッピングモールで落とし物のリュックサックを拾い、中を見たら日本円で約390万円のトラベラーズ チェックと現金約24万円が入っていた。中国のパスポートもある。ジェームズさんはそれを近くにいたパトカーに届けた。
警察が表彰しメディアが伝え、子供までが「貯めたお小遣い送ります」
話はそれだけだったが後が大変なことになった。警察が表彰したことでメディアがこれを伝え、全米が賞賛したという。この話に感動したイーサン・ウィッティントンという人がネットでジェームズさんへの募金を呼びかけた。「素晴らしい話だと思った。世界中に広げないといけない。ジェームズさんのような優しさと思いやりがある人には、なかなか出会えない」という。ボストンからはるか離れたバージニア州の人だった。
ジェームズさんがホームレスになったのは8年前。めまいの発作を起こすようになって定職につけなくなった。そこで、募金でジェームズさんの治療費を出そうというのだが、6日間で約1400万円もが集まった。募金した中には子供たちもいた。お手伝いの駄賃をためて「お人形を買おうと思ったけど、ジェームズさんの役に立つように」という女の子だ。これがまたニュースになった。
当のジェームズさんは、「新しい人生を踏み出す大きな助けになります。みず知らずの人がこんなに親切にしてくれてとてもうれしい」と話す。
司会の加藤浩次「童話によくあるパターンですね」(笑い)