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「付き合いたい銀行」1位は東京三菱UFJ。では、「付き合いたくない銀行」は?

   TBSの「半沢直樹」が依然絶好調である。「やられたら、倍返し」という決めぜりふが小気味いいが、裏返せば、庶民の銀行に対する恨み辛みが根強くあるということだ。『週刊ダイヤモンド』は頼れる銀行はどこなのかを金融業を除く上場企業3359社を対象にアンケート調査を行い、362社から回答を得たという。「付き合いたい銀行」としてトップに立ったのは、103社から支持を得た三菱東京UFJ銀行。

<「国内最大規模の銀行で、安定した融資力や、多岐にわたるニーズへの対応力がある」(不動産)、「これから事業をグローバルに展開、強化していく上で、海外全般にネットワークがある」(製造業)と、国内トップバンクとしての安定感、充実した海外網が評価された格好だ。票数でも他の銀行を圧倒した。
   みずほ銀行が66社で続いた。「昔に比べて対応が軟化した。目先の小さな利益は追わず、ある程度のリスクを取り、大胆に行動するようになった」(製造業)など、最近の変化を前向きに評価する声があった。
   一方、「付き合いたくない銀行」のワースト1位に選ばれたのは、三井住友銀行だった。「組織的な営業力は特筆すべきものがあるが、時に顧客のニーズからかけ離れた、銀行都合の営業活動をしてくる」(製造業)、「全般的に住友カラーが前面に出て、よきにつけあしきにつけ、銀行というよりは『商売』の感覚を強く感じる」(建設)などの意見が出た>(ダイヤモンド)

   その他にも三井住友には「行員の態度が横柄」(小売業)、「経営が悪化した際の金融支援に消極的になった」(製造業)などの声があるそうである。その他にも出世や給与面の考察があるが、興味深いのは「金融女子が語る」というコラム。

<C子さん(メガ総合職)の証言 お金に細かい人が多いですね。1000円とか、そのくらいごちそうになっただけでも、「あのときおごってやった。お前には目をかけてやってる」って言われ続けたりするんです。
   D子さんの証言(メガ総合職) 男尊女卑の傾向はあるよ。だって銀行ってそういうとこ。
   B子さんの証言(メガ一般職) 不倫?普通にあるよ。支店だと2年くらいで転勤になるじゃん?だからかえって後腐れなく遊べるって考える人もいるみたいで。堅いっていわれる銀行も、普通の企業と変わらないんだなって洗礼を受けたよ>

   現場の銀行員たちはどういう思いで半沢を見ているのだろうか。半沢のようなサラリーマンはどこの企業にだっていない。原作者の池井戸潤氏もいっている。「あれはファンタジー」だと。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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