台風18号が日本列島を縦断した15日夜(2013年)から16日にかけて、テレビのワイドショー司会者が悪戦苦闘していた。日本テレビ・読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金ごご1時55分)のキャスター宮根誠司は、15日よる11時15分までのフジテレビ系「Mr.サンデー」に出演した後、深夜1時に車で大阪に向かった。
初めはスムーズに走っていた東名高速道路だったが、下るにつれて雨脚は強くなり、三重でついに通行止めになってしまった。一般道に下りても走れるかどうかわからない。「ミヤネ屋」は午後の番組なので、名古屋に出て新幹線に乗れば十分に間に合う。名古屋に向かおう。しかし、名古屋駅に着くと、新幹線は次々に運休になっていく。
「僕は番組中に到着できないかも…」
宮根の不安そうなつぶやきがマネジャーのカメラに写っていた。何とか走り出した新幹線に飛び乗って、宮根がスタジオしたのは放送開始後8分だった。東京を出てから12時間。番組がちょうど台風18号の被害状況と速報を伝えていた時で、ヘトヘトの宮根は期せずして「体を張った被害レポート」となった。(テレビウォッチ編集部)