台風にも弱い原発!「もんじゅ」道路・ケーブル寸断で孤立、「福島」汚染水拡散

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   台風18号は原子力施設が大雨には弱いという新たな課題を突きつけた。欠陥が露呈したのは高速増殖原型炉『もんじゅ』(福井県美浜町)と福島第1原発の汚染水を貯めたタンク群だ。

   大雨でもんじゅは施設に通じる1本しかない道路2か所で土砂崩れが発生した。施設が孤立状態になり、緊急時対策支援システム用の光ケーブルも破損し、原子炉の状況を伝送するシステムが一時停止した。現在、もんじゅは停止中で、事故当時は建屋内には10人の運転員がいたが、建物内のシステムは作動しており監視はできていたという。

溜まった雨水から法定基準5600倍の放射線

   福島第1原発のダンク群の周囲に設置された囲いの堰に雨水があふれ、東京電力は法定基準を下回る水を海に放出した。ところが、別のタンク群に溜まった雨水から法定基準の5600倍にあたる最大17万ベクレルの放射濃度を検出。さらに、これまで汚染水漏れの報告がなかった隣接するタンク群の堰からも法定基準の80倍に当たる2400ベクレルという高濃度の放射性物質が検出された。

   東電では高濃度の汚染水はポンプでくみ上げタンク内に戻す作業を行なう一方、法定基準以下の雨水については海への放出を選んだ。

   なぜ雨水が高濃度の汚染水に変わったのか。原因が突き止められているわけではないが、対策はボルト締め型タンクを大急ぎで代える以外に漏れをとめる方法はなさそうだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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