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分子生物学の第一人者「がんの対処法もうすぐ見つかる」

   週刊現代の「世界の知性に聞く」第3回は、分子生物学の第一人者ジェームズ・ワトソン氏。ノーベル生理学・医学賞を受賞している。タイトルにあるような「老化防止」について詳しく話しているわけではないが、所どころに注目すべき指摘があるので紹介しよう。

   脳についてどれぐらいわかっているのかという質問に対して、こう話している。<「いま、脳の老化について唯一の糸口となっているのは、『運動する人はしない人に比べて認知症を発症する人が若干少ない』ということです。運動をする人はまた、がんを発症する割合も約30%少なく、ある種の糖尿病になる可能性も少ないことがわかってきています。(中略)
   また、糖尿病の治療薬はアルツハイマー病の発症を遅延するという研究報告もあるため、うまくいけば脳の機能を高い状態に維持するための、最初の薬になるかもしれません」>

   がん克服についてはこう述べている。<「がんについてはもうすぐ対処法が見つかるかもしれません。がんは細胞の突然変異により起こされますが、科学はやっと細胞を理解するところまで来ています。たとえば、がん細胞を飢えさせる方法があります。つまり、糖分を控えること。がん細胞は正常の細胞より、より多くの糖分を必要とします。こうしたがんの基本は分かってきています」>

   脳をいつまでも活性化させておくために必要なことを話しているが、ここが私には一番興味深かった。<「大事なのは、自分にとって何が重要かを判断することです。例えば85歳の人にとって重要なことは何でしょうか? それは脳を生き続けさせることかもしれません。あるいは歴史が好きな人や、経済学者になりたい人にとっては何が重要か。そして、自分にとって重要なことを判断したら、過去から最良のものを学び、打ち込み、思考することです。
   そしてその際、何が必要かと言えば、人はもっと『なぜなのか?』という疑問にフォーカスすべきなのです。私の野心は科学的偉業を成し遂げて有名な科学者になることでした。アインシュタインを除けば、今、私はダーウィン以降では最も有名な科学者でしょう。しかし、有名になったからといってそのことを気にかけてはいません。いまも、科学的問題をいかに解決するかを考え続けながら生きているのです」>

   脳を老化させないためには常に「?」をもち、考え続けること。あたりまえだが、たしかにその通りであろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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