米国の人気スポーツ「空白期間」にオリンピック
ランナーも命がけなら、見物人も熱中症続出かも…。そんな地獄のレースを強いられるようなオリンピックの日程をなぜ計画したのか。司会の赤江珠緒が「そもそもの理由とスケジュールの変更はできないのですか」と聞く。調べた黒宮千香子リポーターは「招致計画に盛り込まれているので変更は難しい」という。真夏になった理由ついて、元IOC専門委員の伊藤公によると、アメリカのテレビ局の放送権料がオリンピック収入の半分を占めることから、「アメリカのスポーツスケジュールに配慮したため」という。
アメリカのスポーツスケジュールは、6月中旬にバスケットNBAファイナル、7月中旬にプロ野球のメジャーリーグオールスター、このあと7月下旬から8月末までスッポリ空き、9月上旬にアメリカンフットボールNFL開幕となっている。真夏でスッポリ空いたところへ東京五輪開催をはめた形だ。
作家の吉永みち子「1964年の東京五輪は一番季節のいい10月に開催した。オリンピックそのものが変わってきたんでしょうね。お金の払いが一番大きいところの発言権が大きくなって、その都合に合わせて開催ですか。せめてマラソンぐらいは涼しい北海道でやって欲しい」
スポーツキャスターの長嶋一茂も憮然として、「7年間準備できる期間があるんだから、『想定外』にして欲しくないですよ。40度以上ということも考えて対策をたて、事故のないようにして欲しい。オリンピックのあとパラリンピックもあるんだから」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト