おととい10日(2013年9月)夜、名鉄名古屋駅で酔った59歳の男性が電車とホームの間にはさまれた。居合わせた乗客が力を合わせて電車を押し、男性を救い上げた。7月にも埼玉・南浦和駅で同じようなことがあったが、あのときは40人。今回は約20人だった。名鉄電車はJRより軽いのか?
娘「人が挟まれてます!」。妻「「みんな一緒に…」
事故が起きたのは午後8時50分ころだった。岐阜行きの特急がホームに入ってきて止まりかけた時、男性が最後尾車両に接触して、ホームとの間に転落した。男性は1メートル程引きずられ、身体が回転してうつぶせで止まった。車掌が駆けつけたが、すき間は20センチほどで引き出せない。
ホームには乗客が少なく、5人ほどで押してもすき間は広がらない。そこへ反対ホームに電車が入ってきた。降りた乗客に押していた人たちが声をかけ、20人ほどで押したらすき間がひろがって、ようやく救出された。男性は腰の骨を折っている可能性があるが、命に別状はないという。
阿部祐二レポーターが名古屋まで行って、家族3人で力をあわせたという人を見つけた。岐阜に住む神田拓朗さん夫妻と娘さんで、名古屋から岐阜に帰る途中だった。神田さん家族の話を「スッキリ!!」は再現ドラマにした。
夫の拓朗さんは男性がフラフラと電車に接触したのを見ていた。娘の梨沙さんはホームの反対側に着いた電車の乗客に、「人が挟まれてます。押してください」と何度も叫んだ。これで20人ほどになったが、みなバラバラに押していたのですき間が広がらない。そこで妻の照枝さんが「みんな一緒に力いっぱい押して」と叫んで、20人の力がひとつになった。車掌が男性を引き出した。この間1分。事故が起こってから5分だった。
救出男性乗客は酔ってフラフラ…電車に接触
JR南浦和駅で7月に30代の女性が同じようにはさまって、乗客が電車を押して救出したニュースと写真は外電にも流れたが、似たような事故は先月25日に名鉄の金山駅でもあった。58歳の女性がホームから転落。ホームの人たちが引き上げようとしたが間に合わず、電車は女性の上で止まった。女性は線路のすき間に伏せて、左腕を骨折したが助かった。実は梨沙さんはホームでこの事故のことをぼんやり思い浮かべていたのだという。それでとっさに声が出たのではないかと話す。
本村健太郎(弁護士)「こうやって助かったと報道する意味はそこにあるんでしょうね。できれば転落防止の措置を講じてほしい」
司会の加藤浩次「落ちないように自分も気をつけないと」
おおたわ史絵(内科医)「いま駅員さんもあまりいないし、乗客が互いに見守り合う必要があるのかも」
キャスターのテリー伊藤「この男性はお酒? これ美談のように映像作ってるけど、けがした人には申しわけないけど、あんた悪いよって感じですよね。ホームドア作るのもいいけど、意識持ってないと」
テリーは正しい。統計ではホームからの転落の大半が酔っぱらいだ。しかも増えている。電車が危険なものだというのは子どもでもわかる。 近頃の酔っぱらいは昔よりバカになってるらしい。ホームドアなんか作るからじゃないのか。